脂質の消化管機能調節作用 /日本油化学会誌 / 46 巻 (1997) 10 号

 

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1997 年 46 巻 10 号 p. 1237-1246

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  • 発行日: 1997/10/20 受付日: 1997/05/02公開日: 2009/10/16 受理日: 1997/08/20[早期公開] 公開日: - 改訂日: -

抄録

食事脂質は, 消化管の中において, 吸収される前に粘膜細胞に受容され, 消化管ホルモンの分泌を促進する。

分泌が刺激されるホルモンとしては, コレシストキニン, セクレチン, エンテログルカゴン, ペプチドYYなどである。

また, 食餌脂質は消化管神経叢も刺激する。

これらは, 相互作用しながら, 膵外分泌, 胃酸分泌, 胃排出速度や小腸粘膜増殖などの消化管機能を調節している。

また, 脂質は粘膜細胞のイコサノイド産生を変化させることで, 炎症性腸疾患や, 大腸がんの病態にも影響を与えている。

 

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