職域における大腸癌集団検診 /日本大腸肛門病学会雑誌 / 36 巻 (1983) 2 号
本記事は、腸内細菌叢(腸内フローラ)に関連する”日本内科学会”の発表記事を皆様にお伝えするために書いてます。
1983 年 36 巻 2 号 p. 95-100
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- 発行日: 1983 年 受付日: 1982/10/27公開日: 2009/06/05 受理日: -[早期公開] 公開日: - 改訂日: -
妙録
本邦における大腸癌の増加により,大腸における集団検診の必要性がさけばれている。
大腸集検の方法はいまだ確立されておらず,過去に試みられたいくつかの報告の成果をもとに,効率の良い方法が検討されつつある。
私共は56年度に職域を中心とした大腸集検を試み,13の企業1547名のスクリーニングを施行し,早期癌1名を発見した。
スクリーニングとして食事制限なしの3日間の便潜血反応と問診票に加え,精検希望者も考慮に入れた方法をとった。
精検手段として大腸ファイバースコープおよび注腸透視を併用した。
56年度の成績からえられたいくつかの反省から,57年度には二次スクリーニングとして,食事制限付きの3日間便潜血検査を施行している。