食後の吸収率低下の回避を目的とした新規製剤の開発 Drug Delivery System / 25 巻 (2010) 4 号

本記事は、腸内細菌叢(腸内フローラ)に関連する”日本内科学会”の発表記事を皆様にお伝えするために書いてます。

 
 
高pH溶解型腸溶性高分子の利用
丹野 史枝佐久間 信至小久保 宏恭山下 伸二
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ジャーナル フリー

2010 年 25 巻 4 号 p. 384-391

 
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  • 発行日: 2010 年 受付日: -公開日: 2010/11/05 受理日: -[早期公開] 公開日: - 改訂日: -

https://chonaisaikincontrol.hatenablog.com/entry/2019/04/06/144038?_ga=2.36920612.583308704.1554529248-129377330.1554529248

 

抄録

近年の医薬品開発では,消化管からの吸収性に及ぼす食事の影響,特に食後の低吸収性が問題視されている。

その主な要因は,薬物と消化管内容物との物理化学的な相互作用である。

消化管内移動に伴って食事成分は消化・吸収されることから,小腸下部では薬物と食事成分との相互作用は軽減されることが期待される。

そこで,小腸下部ほど小腸内pHが上昇する事実に着目し,高pH溶解型の腸溶性のセルロース誘導体を用いた小腸下部への薬物デリバリー技術を開発した。

本技術により,食後の低吸収性が解消されることが動物実験を通して確認された。

 

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